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がんとリフレクソロジー

乳がんの手術後、肺、肝臓への転移が見つかり、手術はもうできない状態だと、
根治はないと医者から告げられた。
抗がん剤の副作用にも苦しんでいる。
そんな方への施術が先日ありました。
ご本人の立場、ご家族の立場を想像すると私自身も胸が痛くなってきました。
どんな言葉をかければ良いのか、言葉が見つかりませんでした。
あるリフレクソロジストは著書の中で、リフレクソロジーによって自分自身のがんを克服したと述べています。
リフレクソロジーには通常医療の力を超えた未知の力があること、それによって助けられた人の例がある事も事実だと思います。
しかし、10人に10人全てに効果があるとは言い切れません。
リフレクソロジーでがんを消してしまいましょう!
そう言いたい自分と、がんの苦しみを知らない自分がそんな事を軽々しく言ってしまって良いのかと思う自分とがいました。
「お医者さんからは、がんとうまく付き合っていきましょうと言われているんです。」
施術後に穏やかな表情でそうおっしゃっていました。
色々なことを考える一日でした。
終末期医療というものがあります。
病気や老衰で余命がわずかな人たちの残りの人生を、充実した豊かなものにするケアのことで、1960年代にイギリスのホスピスから欧米に広がり、1980年代になって日本でも緩和ケアの発展とともに重視されるようになってきたそうです。
体の不調が良くなってほしい、そしてこの先何年、何十年と健康に長生きしてほしい。
そんな想いでの施術が当たり前でした。
その人の余命を意識しながら心身のケアをするというのは辛いものだと思います。
それでも、ご本人や周りの方にとって少しでもお力になれるのなら。
そして、できることなら奇跡も起こしたい。
そんな想いでの施術も必要かと感じています。
今回取り上げさせて頂いた方と同じような境遇の方、またはその周りの方、
体のつらさ、様々な不安による心のつらさをリフレクソロジーで少しでも癒やしてほしいです。
簡単にすぐできるものとして今回はこの動画をお届けします。